現代において、犬はペットではなく家族の一員として迎えられています。そのため愛犬のために多くの犬用品を買いそろえている方も多いでしょう。犬用品はデザインのよいもの、機能性に優れたものなども数多く販売されています。そこで愛犬の健康を考えて、安全性の高いものを選ぶことが大切です。ここでは犬用品を購入時に注意すべきポイントをご紹介しましょう。
1.犬用品の安全性
ペットショップや大型量販店のペットコーナーなど、さまざまな場所で犬用品が販売されています。しかしなかには安全性に疑問の残る商品が、紛れている場合もあります。犬用品の安全性は、どのように判断すればよいのでしょうか。
1.飼い主さんが犬用品で重視すること
多くの飼い主さんが犬用品の購入時に最も重視しているのは、安全性です。耐久性やデザイン性が劣っても、安全性の高いものを選ぶという調査結果が出ています。安全性を重視するためには、犬用品の安全基準がどのように定められているのか、知識が必要になるでしょう。
2.犬用品の安全性の基準
犬用品の中で、明確な安全性の基準が定められているのはドッグフードです。ドッグフードに使用できない成分規格や製造法、表示の基準が定められています。そのため安全性の低いドッグフードは販売できません。この基準はドッグフードだけでなく、犬用のおやつやミネラルウォーターなど、犬が摂取するもの全般に適用されます。食器やおもちゃなども、口に入れる可能性のあるアイテムですが、明確な基準は定められていません。
3.犬用品で気を付けるべき成分
犬用品で気を付けるべき成分は、BPAとフタル酸エステルです。BPAはポリカーボネートプラスチックに含まれる成分で、環境ホルモンとも呼ばれています。BPAは内分泌系に干渉し、健康への潜在的な有害な影響を引き起こす可能性があるといわれています。またフタル酸エステルは、プラスチックの柔軟性を高めるために使用される成分です。犬の腸内環境に影響を与えるリスクがあるほか、人間ではこどもの発育不全や糖尿病のリスクを高めることが、憂慮されています。
2.犬用品を選ぶ時の注意点
犬用品を選ぶ時には、安全性を考慮するための注意点があります。アイテム別に注意点を見てみましょう。
1.ドッグフードの選び方
ドッグフードは、ペットフード安全法によって安全性の基準が定められています。市場で販売されているドッグフードは、基本的な安全基準を満たしているでしょう。しかし4Dミートと呼ばれる原料が使用されているときは、注意が必要です。4Dミートは、病気で死んだ動物の肉が含まれている場合もあります。ヒューマングレードの素材で製造されている、ドッグフードを選びましょう。また基準値を満たしていても、極力添加物の含まれていないものがよいでしょう。
2.洋服の選び方
犬の洋服はおしゃれ目的や防寒目的など選ぶ目的が異なるほか、犬種によっても選ぶ基準が異なります。洋服はデザインで選んでしまいがちですが、安全性において最も注意すべき点は素材選びです。犬の皮膚は敏感であるため、素材によってはかゆみや炎症などを引き起こす恐れがあります。天然素材などの安心できる素材を選ぶとよいでしょう。またUVカット効果がある素材は、お散歩時に紫外線から愛犬を守れます。
3.食器の選び方
犬用の食器の素材としては、シリコン製や陶器・ステンレスなどがあげられます。そのなかでも安全性の高い素材は、陶器製です。陶器製は重くて落とすと割れやすいというデメリットもあります。しかしアレルギーの心配がありません。ステンレス製は軽くて割れにくく丈夫ですが、金属アレルギーの犬はアレルギーが出るケースもあります。またシリコン製は天然ゴム100％の素材は安心なものの、合成ゴムが原料の場合は安全性に懸念が残るでしょう。
5.おもちゃの選び方
犬のおもちゃ選びは、犬に安全な素材を選ぶことが大切です。BPAとフタル酸エステルが含まれていないことはもちろん、塗料などにも気をつける必要があります。また犬の成長に合わせて大きさにも、気を配ることが大切です。小さすぎるおもちゃは、誤飲する恐れもあるので気を付けましょう。ロープなど、遊びながらデンタルケアもできるおもちゃがおすすめです。
3.まとめ
犬用品の安全基準は、ドッグフード以外は明確な基準を定められていないのが現状です。購入時に素材や成分をしっかりチェックして、安全性の高いものを選ぶことが大切になります。安全性を考慮するとともに、愛犬の嗜好に合わせた犬用品を選ぶのが最善の方法です。
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